精神科看護師が活躍する職場

総合病院や大学病院

代表的な職場として挙げられるのが総合病院や大学病院の精神科です。病院内には精神科以外の診療科が存在するため、訪れる患者さんには精神疾患だけではなく内科・外科の疾患を持っている人がいます。症状が精神的な部分からきているのか身体的な理由からくるものなのかを判断しなければならないため、他の科と連携しながら仕事をします。そのため、精神科が未経験でも前職で一般科を経験していれば評価されるでしょう。
また、総合病院や大学病院は研修制度が整っているというメリットがあります。外来のみ設置しているところでは、基本的に日勤だけです。ただし、入院病棟がある場合は夜勤も発生します。

専門病院

次に、精神科のみを扱う専門病院です。精神疾患を持つ急性期から慢性期の患者さんを一貫して対応するので、外来だけではなく入院病棟やデイケアなどを備えています。そのため、同じ精神科でも配属先によって働き方が変わってきます。外来勤務になれば日勤のみですし、病棟勤務であれば夜勤を含めたシフト制勤務となるでしょう。雇用形態についても常勤からパートまで様々な人が働いています。そのため、自分の都合に合わせながらも、精神科看護師としてのスキルアップが可能な環境である言えます。求人の特徴としては、未経験やブランクのある看護師の採用に積極的なところも多いです。
精神科は基本的には医療処置の少ない職場ですが、急性期病棟での勤務になった場合は医療処置の機会が多くなります。慢性期での勤務になった場合は、患者さんと向き合う時間が多くなるので高いコミュニケーションスキルが求められます。

クリニック

精神科のクリニックも人気が高い職場です。入院設備がないので夜勤はありません。症状の軽い患者さんが多く、医療処置は病院勤務よりも少ないでしょう。そのため、未経験やブランクのある看護師でも問題ありません。ただし、クリニックによっては仕事終わりの人が通院できるように平日の遅い時間まで診療していたり、土日も診療しているところがあります。その場合はシフト制での勤務になるので、自分の希望する時間帯で働けるかを確認しておきましょう。

訪問看護

最後が訪問看護です。近年では精神疾患患者に対応する訪問看護事業所が増えてきました。患者さんが自立できるようにサポートするのが看護師に求められる役割です。病院などと比べると余裕を持って働ける職場が多く、残業も少ないです。そのため、プライベートを充実させたい人にはおすすめです。